【アニメのある暮らし】アニメ時間の確保について

 「人権」とは何だろう?

 日々私は問う。

 日本国憲法において、当然尊重されるべきものとして記されていたはずの「人権」ではあるが

 私は、長年収集してきたフィギアを手放したあの日、フィギアと共に「人権」をも手放してしまったような、そんな気がするのだ。

 妻は言う。

 「アニメを観る時間があるのなら、私の脚をマッサージしろ」と

 言うまでもないが、二次元世界は私にとって最後の依存先である。

 侵略させるわけにはいかない。

 私は妻が眠りにつくまでの間、彼女のふくらはぎを揉み続ける。

 しかし、ただで揉むわけではない。

 私は、スマホでアニメを観ながら脚を揉むというWinWinの状態を作り上げたのだ。

 勿論妻の安眠の邪魔にならぬよう、イヤホンをつけ、できるだけ音量を小さくするという配慮を怠ることはない。

 妻が寝息を立て始めたことを確認するのは、いつもアニメを2本分程見終わった頃だ。

 私は2本目のEDを聴き終わると、寝室から出て、洗面所へと向かう。

 今度は洗濯物を干すというルーティーンワークが待っている。

 洗濯物を干すという業務を面倒くさく思う方もいるかと思う。

 しかし、私は違う。

 何故なら、洗濯物を干す時間はアニメが見られるからだ。

 本気を出して干したら、そこまで時間はかからないが、ゆっくりとアニメ1本分の時間をかけ、私は洗濯物を干す。

 洗濯物が終わると、ようやく夕飯にありつける。

 勿論夕飯を食べながらもアニメを1本見る。

 そして、夕飯を食べ終わると、家族全員分の食器を洗う作業に入るのだが、この時間も私にとっては楽しい時間だ。

 何故なら、アニメが見られるからだ。

 私は洗い物をしつつアニメを観始める。

 アニメが終わるまでに洗い物は終わってしまうが、私はアニメが終わるまでは、流し台の上にスマホを置き、立ったまま、最後まで見続ける。

 そこからは、少し読書をしたり、作業をしたりしてから、12時頃には就寝する。

 翌朝6時

 私は起床する。

 ご飯を炊いたり、洗濯物を外に出したり、自分の準備をしていたりすると、すぐに時間は経ち

 6時30分には子ども達を起こし、ご飯を食べさせる。

 その間、妻も起床し、身支度を済ませ、私よりも一足先に仕事へ出発する。

 7時40分には小学校へ行く娘を送り出し、7時45分には息子を保育園に送るために家を出発する。

 8時00分に息子を保育園に送り届け、9時には職場に出社。

 9時00分~12時00まで仕事をし、昼休憩には職場から付近にある私の実家に行き、昼食を摂りながらアニメを2本観る。

 13時00分~18時00分まで仕事をし、退勤し、帰宅。

 そこからは、また夜のルーティーンワークが始まる。

 これが私の基本的な毎日である。

 最低1日6本のアニメが観られるようにスケジューリングしているわけであるが、日によっては通常の倍くらいの本数を観てしまう日もある。

 時間は自然と沸いてくるものではなく、自らの意志で獲得するものなのだ。

 仕事に忙殺され、趣味を絶たれた社会人の方も少なくないのではないかと思う。

 趣味の性質によっては、私のように別ごとをこなしながらやれるものばかりではないとも思う。

 楽しみを奪われ、人生の彩を失った悲しき友たちを、私は今まで沢山見てきた。

 あなたも、もしかしたらそうかもしれない。

 そこで、そんなあなたにご提案したい。

 二次元の世界に来てはみないか?と

 怖がることはない。

 いつだって扉は開かれている。

 肌に合わなかったら、いつだって引き返すこともできる。

 必要なのは、ちょっとばかりの好奇心だけ。

 私達は、あなたが扉をノックする音をこちらの世界で待っています。

 【二次元世界の歩き方】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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