高校時代、慕わしく思っていた意中の女性に、交際の申出をしたところ、
「今は友だちとの時間を大切にしたいから」という理由でフラれました。
ああこの娘は、友達を大切にする良い子なんだな、と思っていたら、1カ月後にその娘には恋人ができていました。
青春なんて、いつだってお砂糖を入れ忘れたチョコレートのようにビターテイストなものです。
青春なんて爆発すればいいのに。
さて、青春と言えばラブコメですね。
ラブコメの主人公は冴えないくせに、羨ましい思いをしている男だと相場で決まっています。
今回は、爆破すべき青春を謳歌するラブコメ主人公を、私の独断と偏見で3選という形で紹介していきたいと思います。
今まで様々なラブコメ作品を観てきた中で、複数の女の子達が主人公のことを好きになる、いわゆるハーレム系ラブコメ作品で素晴らしいものも沢山ありました。
しかし、ハーレム系では、結局最終的にヒロインが選ばれ、ヒロイン以外の子達が涙を呑むという展開が多いため、自分の推しがヒロイン以外の子だった場合は、主人公に対して羨ましい感情を持つどころか、憤りを感じることになります。
そして、ハーレム系作品の中で私が好きになるのは、概ねヒロイン以外の子であるため、名作と言われる多くの作品が、私にとってはただただバッドエンド作品となってしまうわけです。
そういった事情も踏まえて、今回は3作品選ばせていただきました。
それでは、よろしくお願いします。
目次
五条新菜(その着せ替え人形は恋をする)
まずは、この作品。
「いや、割かしハーレム系やんけ」と思われた方もいるかと思いますが、ハーレム系であったとしても推しがヒロインであれば、その作品の主人公は羨むに値するのです。
この作品の主人公は、ひな人形の顔を作る「頭師」を目指す男子高校生、五条新菜君。
五条君は周囲とは趣味趣向が違い過ぎて、学校でもクラスに馴染めない、いわゆる「陰キャ」に部類される少年です。
ヒロインは、普通に生きていれば、五条君とは交わることのない世界線に生きる圧倒的「陽キャ」な美少女、喜多川海夢ちゃん。
五条君の持つ職人としての技術と、海夢ちゃんの密かな夢が奇跡的にマッチし、それがきっかけで仲が深まっていくというストーリーです。
この作品の羨ましいポイントは、五条君と海夢ちゃんの絶妙に心地の良い関係性です。
絶妙な距離感。絶妙な掛け合い。そして、絶妙に影響を与え合う間柄。
それぞれの要素が少しでもズレたら、違和感を覚えるであろう設定の中、一寸の狂いもなく絶妙のバランスで二人の関係が描かれています。
故に私達は、心地よく二人の時間を見守ることができて、自分も美人で優しいギャルとこんな関係になりたかったと、羨ましく思ってしまいます。
桜川九郎(虚構推理)
2作品目はこちら。
この作品の主人公は、不死身の能力と、未来を操作できる能力を持つチートキャラ、桜川九郎君。
そしてヒロインは、怪異達の中で起こったトラブルを解決する「知恵の神」岩永琴子ちゃん。
琴子ちゃんについては、キャラデザインが可愛すぎて、好きすぎて、羨ましすぎるという完全に私個人の好みでしかない理由で、今回の3選にノミネートされています。
九郎君と琴子ちゃんは、大学の先輩・後輩という間柄で、恋人関係でもあり、共に怪異達の問題を解決する仲でもあります。
作中では琴子ちゃんから九郎君に対する想いが一方通行過ぎて、その健気さに心が擽られます。
こんなお人形みたいに可愛い女の子からこんなにも想われてみたいものです。
キョン(涼宮ハルヒの憂鬱)
最後はレジェンド作品、涼宮ハルヒの憂鬱の主人公キョン君です。
この作品もハーレム要素が無いわけではないですし、ミクルちゃんも捨てがたいところではあるのですが、やはりハルヒちゃんの圧倒的存在感には全てが霞んでしまいます。
基本的には、傍若無人なハルヒちゃんですが、キョンの言うことには何だかんだで従いますし、細かい部分で、キョン君に対して自分を可愛く見せようとしたり、ミクルちゃんに嫉妬しているのかなと思わせるような場面があったり、普通の女の子らしい部分も随所随所で見られて、そんな部分にいつの間にやら心を奪われている男子は多いのではないでしょうか?
他の男子生徒には全く興味がなく、とても冷たい態度を取る美少女から、何故だか自分だけは全幅の信頼を寄せられ、日々振り回されながらも、他の男子が見ることのできない表情を毎日見られるなら、、、
考えるだけで、興奮し、羨ましくなりませんか。
それがキョン君です。
リアルに考えると、毎度あんなとんでも事件に巻き込まれ続けたら、気が滅入って仕方がないかと思いますが、それを差し置いても、やはりキョン君羨ましい。
ラブコメ好き、SF作品好き、勝気な女の子好きな方、是非見てください。
以上、羨ましいラブコメ主人公3選でした。
【二次元世界の歩き方】