【キャラ語り】リスペクトすべき悪役3選

 正義と悪の基準など、所詮人が都合良く生きるために作り出しただけの幻想であり、本来世界には絶対的な理など存在しなかった。

 どこかの誰かにとっての正義が、遠くの誰かにとっての悪であることなど往々にしてあることで、身を置く環境次第でその基準は簡単に覆る。

 考えて欲みてしい。

 世界中の皆がまったく同じ正義の基準を持ち合わせていたら、戦争など起こるだろうか。

 否

 結局のところ、基準など解釈の問題で、同じ文言で書かれた法の下統治された二つの集団があったとして、それぞれがその文言を自分達の都合の良いように解釈して、その解釈が相手の集団と食い違っていれば、その相手集団は自分達にとって悪になるのだ。

 絶対的な正義など存在せず、すべての正義は幻想である。

 私は声を大にして、そう唱えたい。

 そして、さしあたり私の中で懸案事項となっている正義についての問題が

 真夜中にバニラアイスを食べても良いか否かという件である。

 多くの人に「そんな時間に食べたら太るよ」とか「身体に悪いよ」などという月並みなコメントを無責任に投げつけられることは容易に想像がつく。

 確かに言っていることは正論に聞こえる。 

 が、しかし

 そういった意見を言う輩は、今この瞬間の情熱的欲求を度外視していると言わざるを得ない。

 長生きすること、スリムな体系でいることが絶対的正義なのだろうか。それらのために我慢をすることが絶対的正義なのだろうか。

 否

 そんなものは幻想に過ぎない。

 だから私は、自分の正義に従ってバニラアイスの蓋を開ける。

 

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 どうも。長い前置きすみません。

 piiです。

 物語の中には多くの悪役が登場しますが、彼らには彼らの正義があって、自分達の正義の下、主人公達の前に立ちはだかります。

 そんな悪役達の中でも「コイツはすごいな、、」と思わざるを得ないような、リスペクトすべき悪役を、今回は3選という形でご紹介していきます。

 それでは、よろしくお願いします。

御堂筋翔(弱虫ペダル)

 一人目はこの人。

 作中で圧倒的存在感を放つ悪役、御堂筋翔です。

 物語開始時は「何て嫌なやつなんや」という印象でしたが、過去のエピソードが語られる中で、母親に見てもらうために努力をしてきた幼少時代のことや、高校生になってからも母親に買ってもらったジュニア用のロードバイクを乗り続けている姿が描かれていて、嫌なやつではありますが、見れば見る程不思議と好きになってしまう悪役です。

 御堂筋君は、個人の能力だけで言うと、作中ではナンバーワンの実力者です。

 技術や身体能力が高いのは勿論のこと、状況を冷静に観察し、その場に応じた作戦を立てて戦うクレバーなところが、私がこの男をリスペクトする一番の理由です。

 弱虫ペダルは坂道君をはじめ、本当に魅力的なキャラクターが揃っていますので、その素敵な登場人物達が尽く悪役である御堂筋君に出し抜かれていく姿を見ると、とても複雑な気持ちにはなりますが、何故でしょう、、

 私は御堂筋君が作中ナンバーワンで好きです。

夜神月(DEATH NOTE)

 二人目はこの人。

 主人公なのに悪役という珍しいパターンですが、誰しも一度は度肝を抜かれる日本一頭脳派な悪役、夜神月です。

 月君は周囲から見ると、外見良し、性格良し、勉強できる、運動できるという、いわゆるパーフェクトヒューマンです。

 しかし、正義感が強すぎるため、心の内では「犯罪者なんて死んだ方が良くない?」という偏った思想の持った人物でもあります。

 「犯罪者なんていなくなればいい」

 世の中の多くの人はそう思っているかと思います。

 だからこそ月君がやっていることが、正義なのか、悪なのか

 分からなくなり、考えさせられます。

 私がこの作品を初めて読んだのは中学生の頃なのですが、大人になった今でも月君が行ったことに善悪の判断を下すことができていません。

 しかしながら、本気で世の中から犯罪を無くそうと、世界に挑んだ月君の行動は、DEATH NOTEを手にしたとて、私には絶対にできる芸当ではありません。

 悪役ながら、ただただリスペクトです。

猗窩座(鬼滅の刃)

 最後はこの人。

 国民的人気アニメの本作の中でも、圧倒的人気を誇る悪役、猗窩座です。

 最強鬼集団十二鬼月の中で三番目の実力者であり、我らが煉獄さんを殺した憎むべき悪役でもありますが、私はそんな悪党のことをとてもリスペクトしています。

 なぜなら、猗窩座は鬼ですが、徹頭徹尾己の正義を貫くことだけに全力を尽くす鬼だからです。

 猗窩座にとっての正義は「強さ」や「勝利」というシンプルなものです。

 だからこそ、強い相手であれば、それが敵であろうとも敬意を持って戦いますし、敬意を持った相手が死ぬのが惜しいため、老いることのない鬼になることを勧めたりもします。

 猗窩座が「強さ」や「勝利」に拘るのは、まだ人間だった頃のエピソードに起因するのですが、これは未だアニメ版では描かれていない先の話。

 しかしながら、無限列車編の猗窩座を見ただけでは、煉獄さんを殺した悪党というイメージが強いかと思いますが、過去のエピソードを知ることで、猗窩座が本当は心の優しい男だったこと、守りたい人を守れなかったという経験がある故、強さに拘るのだということが分かり、猗窩座に対して良い印象が無かった方も、間違いなく猗窩座のことが好きになります。

 そういった未だアニメ版では明かされていない部分も含めて、悪役ながらリスペクトな男なのです。

 以上、リスペクトすべき悪役3選でした。

 魅力的な悪役は他に沢山いるのですが、それはまた別の機会に記述したいと思います。

 それではまた。

【二次元世界の歩き方】

 

 

 

 

 

 

 

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